形質と遺伝子を分ける
葉の形や花の色など、観察できる形や性質が形質です。遺伝子は染色体にあり、生殖細胞を通して親から子へ伝わり、形質に関係します。見た目が同じでも遺伝子の組合せまで同じとは限りません。
見える形質 / 受け継ぐ遺伝子

STAGE 05 / BIOLOGY / 中3
分かれる遺伝子と、子に表れる形質の規則性をつなぐ。
KEY POINTS
一対の遺伝子を、親から子へ順に追おう。
葉の形や花の色など、観察できる形や性質が形質です。遺伝子は染色体にあり、生殖細胞を通して親から子へ伝わり、形質に関係します。見た目が同じでも遺伝子の組合せまで同じとは限りません。
見える形質 / 受け継ぐ遺伝子
一対の遺伝子A・aに注目すると、Aaの個体では、生殖細胞へAとaが分かれて入ります。この規則が分離の法則です。一つの生殖細胞に、この一対がAaのまま入るわけではありません。
Aa → Aまたはa
正常なモデルでは、受精によって両親の生殖細胞から一つずつ遺伝子を受け継ぎます。Aとaを受け継げばAaです。AAの親とaaの親の子は、この一対についてAaとなります。
分離 → 受精 → 新しい対
一対の異なる遺伝子をもつAaで表れる側が顕性形質、表れない側が潜性形質です。顕性・潜性は優劣や集団での多さを表しません。Aaがもつaも生殖細胞へ受け継がれます。
表れない ≠ 失われた
AAとAaで丸形、aaでしわ形になるモデルなら、しわ形はaaと判断できます。丸形にはAAとAaがあり、見た目だけで区別できません。ここでは完全にどちらかの形質が表れる一対のモデルを使います。
丸形:AAまたはAa / しわ形:aa
Aaどうしの交配で、生殖細胞のA・aが同じ割合ででき、ランダムに受精するなら、AA:Aa:aaの期待比率は1:2:1です。AAとAaが同じ形質を表すとき、その形質とaaの形質の期待比率は3:1になります。
組合せ1:2:1 → 形質3:1
Aaとaaなら、Aaとaaの子が同じ割合となり、期待比率は1:1です。AAとaaなら子はAaとなります。生殖細胞のでき方と受精の条件を確認し、どの交配にも3:1を当てはめないようにします。
親 → 生殖細胞 → 子
一対の遺伝子A・aについて、AAとAaが顕性形質、aaが潜性形質を表す正常なモデルを考えます。突然変異がなければ、aaの子は両親からaを一つずつ受け継いでいます。片方の親が顕性形質なら、その親はAaです。一方、少数の子で潜性形質が見つからなくても、親がAAとは確定できません。
子にaがあれば、親からもa
各袋にA・aのカードを1枚ずつ入れ、見ずに引き、記録後に戻すと、毎回同じ条件を保てます。少数回では偶然の偏りが大きく、期待比率に一致しないことがあります。試行回数を増やして比べ、記録は結果のまま残します。
条件をそろえる / 期待と実測を分ける
遺伝子の本体はDNAという物質です。遺伝子やDNAの研究成果は、農業・食料・医療・環境などに利用されています。利用を考えるときは、期待される利点と人体や環境への影響を含む根拠を確認します。
DNA / 研究成果と社会
TRACE THE PAIR
一対の遺伝子に注目し、モデルの条件と実際の結果を区別しよう。
親の組合せと、どちらの形質が表れるかを確認。
生殖細胞へ入る遺伝子を考える。
両親から一つずつ受け継いだ組合せを追う。
組合せの比・形質の比・実際の数を分ける。
WATCH OUT
顕性形質の個体はAAとAaの両方があり得ます。見た目だけでは決まりません。
Aaでもaは生殖細胞に伝わります。表れないことと失われることは別です。
親の組合せや形質の条件を確認します。Aaとaaなら期待比率は1:1です。
少数回では偶然偏ります。モデルの期待比率へ記録を変えて合わせません。
UNIT TEST / 単元テスト
37問から問題数・難易度・形式を選ぶ。回答後に解説を確認できます。