成長と進化を分ける
個体が育って大きくなる成長に対し、進化は過去の生物から長い時間をかけて世代を重ねる間に体の特徴が変化することです。必要を感じた個体が意思で器官をつくるという説明ではありません。
一個体の成長 / 世代を通した変化

STAGE 06 / BIOLOGY / 中3
化石と体の基本構造を比べ、進化の根拠と生活との関係を考える。
KEY POINTS
過去と現在を、体のつくりからつなごう。
個体が育って大きくなる成長に対し、進化は過去の生物から長い時間をかけて世代を重ねる間に体の特徴が変化することです。必要を感じた個体が意思で器官をつくるという説明ではありません。
一個体の成長 / 世代を通した変化
現存する魚類が、そのまま現存する両生類や鳥類の直接の親になるわけではありません。それぞれに過去から続く歴史があります。長い時間の変化によって、現在の多様な生物が生じたと考えます。
過去からの変化と、現在の多様性
化石から過去の生物の特徴を調べ、現存生物と比べることが進化の根拠になります。化石が見つかった地層の年代と、複数の特徴を照合します。一つの似た特徴だけで直接の祖先まで確定しません。
年代 + 共通点 + 相違点
始祖鳥は、羽毛という鳥類にみられる特徴と、口の歯や翼の爪など爬虫類にみられる特徴をもつ例です。複数の特徴を併せて、爬虫類と鳥類の進化的なつながりを考えます。
片方だけを除かず、特徴を合わせる
コウモリの翼、クジラのひれ、ヒトの腕は、前あしの骨の基本構造に共通点があります。現在の形やはたらきが違っても同じ起源をもつ器官が相同器官です。同じ用途という理由だけで相同とは判断しません。
共通する由来 / 異なる形・機能
クジラには祖先の後ろあしに対応すると考えられる骨が残り、祖先の陸上生活を考える根拠になります。祖先の器官が縮小するなどして、もとのはたらきが失われたり弱まったりしたものを痕跡器官といいます。別のはたらきをもつ場合もあり、現在全く機能がないことだけを意味しません。
現在の骨と、祖先の器官の対応
水中と陸上では移動・呼吸・乾燥の条件が違います。陸上での体の支持や移動、空気を使う肺呼吸、乾燥を防ぐ体表や卵などを比べます。ただし、海のクジラは肺で呼吸するので、生活場所だけでは全て決まりません。
移動 + 呼吸 + 乾燥
コウモリの翼は飛行、クジラのひれは遊泳に関係する形です。鳥類にも、飛ぶ鳥と水中を泳ぐペンギンのような違いがあります。基本構造の共通性と、現在の生活に都合のよい特徴を併せて考えます。
由来を比べ、生活との関係も比べる
CONNECT THE EVIDENCE
現在の使い方だけで決めず、由来と複数の特徴を比べよう。
個体の成長と、世代を通した変化を分ける。
年代と共通点・相違点を併せて考える。
同じ用途か、同じ起源かを区別する。
移動・呼吸・乾燥などをつなげて比較する。
WATCH OUT
一個体の成長と、世代を通した特徴の変化は別です。
同じ機能だけでは相同器官と判断できません。由来や基本構造を比べます。
共通点はつながりを考える根拠。直接の祖先の確定には、ほかの根拠も必要です。
クジラは肺で呼吸する哺乳類です。外形・生活場所・基本構造を分けて比べます。
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