成長には二つの変化が関係する
多細胞生物の成長では、細胞分裂で細胞の数が増え、その後に一つ一つの細胞も大きくなります。植物の根では、先端に近い部分の小さい細胞と、根元側の大きくなった細胞を比べます。
細胞の数が増える + 細胞が大きくなる

STAGE 04 / BIOLOGY / 中3
細胞の数と大きさ、受精と分裂、染色体の受け継ぎ方をつなぐ。
KEY POINTS
細胞の変化から、新しい個体ができる過程をつなごう。
多細胞生物の成長では、細胞分裂で細胞の数が増え、その後に一つ一つの細胞も大きくなります。植物の根では、先端に近い部分の小さい細胞と、根元側の大きくなった細胞を比べます。
細胞の数が増える + 細胞が大きくなる
根につけた印の間隔が広がった場所は、その時間に伸びた部分です。印だけで細胞分裂と細胞の大きさの変化の内訳は決まりません。同じ倍率・面積で細胞を比べ、位置による違いを確かめます。
伸びた場所と、細胞の変化は別々に確認
体細胞分裂に備えて染色体が複製されます。染色体が太く短く見えるようになり、中央付近に並んだあと、等しく分かれて両端へ移動します。新しい核ができ、細胞が二つに分かれます。
複製 → 並ぶ → 分配 → 二つの細胞
正常な体細胞分裂では、できた各細胞の染色体数と内容は元の細胞と同じです。複製されたことと、分裂後の各細胞の数を区別します。二つの細胞の合計を、一つの細胞の数として答えません。
正常な体細胞分裂:分裂前と各細胞で同じ数
分裂中の細胞を探すには、成長する根の先端近くを使います。塩酸処理は細胞を離れやすくし、染色は核や染色体を見分けやすくし、押しつぶしは重なりを減らします。低倍率で場所を探し、高倍率で詳しく見ます。
部位・分離・染色・重なり・倍率を分ける
無性生殖では、受精を行わず新しい個体ができます。一つの個体が分かれる分裂や、植物の体の一部から新しい個体をつくる栄養生殖があります。多細胞生物で細胞数が増えたことだけを、個体数の増加とみなしません。
成長と生殖 / 細胞数と個体数を区別
動物では卵と精子、被子植物では卵細胞と精細胞という生殖細胞が合体し、それぞれの核が一つになります。これが受精です。受精卵は体細胞分裂を繰り返して胚となり、体の基本的なつくりができていきます。
生殖細胞の合体 → 受精卵 → 分裂・胚
被子植物では花粉が柱頭につくと、花粉管が胚珠へ伸び、精細胞が卵細胞と受精します。受精卵が分裂して胚になり、胚珠全体は種子、子房は果実になります。受粉や花粉管の伸長だけで受精の完了とは判断しません。
受粉 → 花粉管 → 受精 → 胚 / 胚珠は種子
同じ種類の動物の通常の二倍体をモデルとして考えると、生殖細胞をつくる減数分裂で染色体数は半分になります。卵と精子が受精すると両方から受け継ぎ、元の体細胞と同じ数に戻ります。染色体の数と、組合せや内容は別です。
半減する減数分裂 + 合わさる受精
生物の形や性質の特徴を形質といいます。無性生殖では基本的に親の染色体をそのまま受け継ぎ、有性生殖では両親から半数ずつ受け継ぎます。同じ親の子でも形質は全て同じとは限りません。見た目には環境の影響もあるため、見た目だけで遺伝子の違いを断定しません。
染色体の伝わり方と、実際の見た目を分ける
CELL TO LIFE
観察した出来事と、その先に言えることを区別しよう。
印の間隔と、場所による細胞の違いを比べる。
複製と分配を、分裂後の各細胞へつなぐ。
新しい個体と、受精の有無を確認する。
生殖細胞と受精卵の染色体数を比べる。
WATCH OUT
多細胞生物では、体内の細胞が増えることと個体が殖えることは別です。
花粉管が伸び、精細胞と卵細胞が合体する過程が必要です。
体細胞分裂は複製と分配が一組。各細胞の数を比べます。
染色体の数と、組合せ・内容を分けます。環境の影響も検討します。
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