上空の流れと、地表の風を分ける
日本を含む中緯度帯の上空には、西から東へ吹く偏西風がある。温帯低気圧や移動性高気圧が東へ進みやすいことと関連する。地球規模の大気の動きには、太陽のエネルギーによる緯度ごとの温まり方の違いが関わる。
冬の地表付近の北西季節風や、海岸の海陸風とは別の風。全ての気象現象の進路が同じではない。

STAGE 12 / EARTH SCIENCE / 中2
風のしくみから、気団・四季・冬の雪へ。40問で原因と違いを攻略しよう。登録不要・無料。
KEY POINTS
上空と地表、発生地と移動後、恵みと災害を分けて考えよう。
日本を含む中緯度帯の上空には、西から東へ吹く偏西風がある。温帯低気圧や移動性高気圧が東へ進みやすいことと関連する。地球規模の大気の動きには、太陽のエネルギーによる緯度ごとの温まり方の違いが関わる。
冬の地表付近の北西季節風や、海岸の海陸風とは別の風。全ての気象現象の進路が同じではない。
陸は海より温まりやすく冷めやすい。よく晴れ、大規模な風の影響が弱い海岸では、昼は陸で空気が上昇し、地表付近で海から陸へ海風が吹く。夜は陸が冷えて陸から海へ陸風が吹く。季節風は、より広い大陸と海の季節ごとの温度・気圧の差と関わる。
海陸風は昼夜と海岸付近、季節風は季節と広い範囲。冬は大陸側で高気圧が発達しやすい。
シベリア気団は冷たく乾燥、オホーツク海気団は冷たく湿潤、小笠原気団は暖かく湿潤、揚子江気団は暖かく乾燥。発生地が北か南か、大陸か海かという違いが、代表的な性質と結び付く。
同じ『暖かい』でも湿り方が違う。発生地の性質が移動後も変わらないとは限らない。
春秋は移動性高気圧と低気圧が次々に通る。梅雨はオホーツク海気団と小笠原気団がつり合う境目に停滞前線。夏は太平洋高気圧と小笠原気団の影響、冬は西高東低と北西の季節風が典型的。台風の進路には太平洋高気圧の縁と偏西風が関わる。
季節の代表的な傾向であり、毎年・全地域で同じ天気や台風の進路になるわけではない。
典型的な冬型では、冷たく乾燥した空気が日本海から水蒸気を受け取り、山地で上昇・冷却して日本海側に雪を降らせる。その後、山を越えた空気は水蒸気が少なく、太平洋側で乾いた晴れになりやすい。
最初は乾燥した空気でも、海上で性質が変わる。太平洋側でも別の気圧配置では雨や雪が降る。
雨や雪は生活や農業の水資源になる。山の積雪が後にとけ、川や地下水を通じて役立つこともある。一方、大雨・大雪・強風は災害につながる。降水の量・時間だけでなく、斜面や川との位置関係、過去の記録なども合わせて調べる。
同じ雨量でも土地の条件によって危険は異なる。学習用の説明を現在の危険判断の代わりにしない。
CONNECT THE SEASONS
季節名だけを覚えず、風と水の動きを追ってみよう。
海と陸、北と南。どこが温まり、冷めやすい?
上空か地表か。昼夜か季節か。来る方位は?
気団の性質→海からの水蒸気→山での上昇と降水。
気団・気圧配置・季節・地形から、典型的な天気を考える。
WATCH OUT
高さ・向き・生じる背景が違う。上空の西風と地表の北西の風を分ける。
小笠原は温暖・湿潤、揚子江は温暖・乾燥。二つの性質を組み合わせる。
日本海を渡る間に水蒸気を受け取り、山地で上昇・冷却する。
典型的には晴れやすいが、局地的な雷雨なども起こりうる。
斜面・川との位置関係など土地の特徴も確認する。
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