電流と磁界 — 攻略せよ。

中2 STAGE 15 電流と磁界を攻略せよ。向きを変える。しくみが見える。シアンの大きな筆文字と、二つの丸い耳のタヌキ、磁石・コイルのストリート調一枚絵。

STAGE 15 / PHYSICS / 中2

電流は磁界をつくり、磁界中の電流は力を受ける。反対に、コイル内の磁界を変化させると電流が生じる。モーターと発電機を、このつながりから考える。

KEY POINTS

『どちら向き?』の前に条件を確認

図がなくても、見る側・流す向き・動かす向きが分かる問題で練習しよう。

POINT 01

磁界の向きは、磁針のN極

磁界の向きは、その場所に置いた方位磁針のN極が指す向き。磁力線は磁界を表す線で、実在する糸ではない。棒磁石の外側ではN極からS極へ向く。

同じ描き方なら、磁力線の間隔が狭いほど磁界は強い。

POINT 02

右手で向きを結び付ける

まっすぐな導線では、右手の親指を電流に向けると、他の4本の指が磁界の向き。コイルでは、4本の指を電流に合わせると、親指が内部の磁界とN極の向きを示す。

反対側から見ると、時計回り・反時計回りの見え方は逆。まず見る側を確かめる。

POINT 03

電磁石の比較は、一条件ずつ

同じコイルなら電流が大きいほど強くなる。同じ電流なら巻数が多いほど強くなり、鉄心を入れても強くなる。調べる条件以外はそろえる。

巻数の比較では電流をそろえる。同じ電圧だけでは、同じ電流とは限らない。

POINT 04

片方だけ逆なら、力も逆

磁界中の導線に電流を流すと、配置に応じて力を受ける。電流か磁界の片方だけを逆にすると、力の向きも逆。両方を逆にすると、力は元と同じ向き。

問題では観測された力を基準に比較する。配置不明のまま上下左右を決めない。

POINT 05

モーターは、力を回転に変える

モーターは磁界中のコイルに働く力を回転に利用する。簡単な直流モーターでは、整流子とブラシが半回転ごとにコイルの電流の向きを切り替える。

電気エネルギーから運動へ。全ての種類のモーターが同じ構造というわけではない。

POINT 06

磁界が『変わる』と、電流が生じる

閉じた回路のコイル内の磁界が変化すると電流が生じる。この現象が電磁誘導、生じる電流が誘導電流。磁石かコイルを動かして変化をつくる。

磁石が近くにあるだけでは流れ続けない。両方を止めて磁界の変化がなくなれば流れなくなる。

POINT 07

向きと大きさを、別々に考える

同じ配線で磁石の極か動く向きの片方だけを逆にすると、誘導電流の向きが逆になる。両方なら元と同じ。磁石を速く動かす、磁石を強くするなどで電流を大きくできる。

検流計の右・左は配線による。問題に示された基準の振れから比較する。

POINT 08

直流・交流は、向きの変化で区別

直流は流れる向きが変わらない電流。交流は向きと大きさが周期的に変わる電流。周波数は1秒間の周期数で、単位はHz。

直流の大きさが必ず一定とは限らない。周波数は向きが変わる回数ではない。

POINT 09

発電機は、運動から電気へ

発電機は、磁石やコイルの相対的な動きによる電磁誘導を利用する。与えられた運動のエネルギーを電気に変え、取り出す。モーターは主な変換の向きが逆。

エネルギーを何も受け取らず、電気を取り出し続ける装置ではない。

POINT 10

高い電圧で送って、損失を減らす

同じ電力を送るとき、高い電圧なら必要な電流を小さくでき、送電線で熱になる損失を減らせる。交流の電圧は変圧器で上げ下げし、使う場所で下げる。

高電圧でも送電線の抵抗がゼロになるわけではない。変圧比の発展計算は扱わない。

VIEW / CHANGE / COMPARE

向きを判断する4ステップ

基準と、変えた条件を分けるだけで整理しやすくなる。

  1. CHECK 01見る側と配線を確認

    時計回りはどちら側から?検流計の接続は同じ?

  2. CHECK 02基準の結果を確認

    磁針のN極、観測した力、針の振れはどちら向き?

  3. CHECK 03変えた条件を数える

    電流・磁界・極・動く向きのうち、何を変えた?

  4. CHECK 04向きと大きさを分ける

    反転するのは向き?強くなるのは大きさ?磁界は変化している?

WATCH OUT

ここでつまずかない

見る側を変えると、磁極も変わる

見かけの時計回りは逆になるが、実際の磁極は変わらない。

電流を大きくすると、向きも逆

同じ向きで大きさだけを増やしても、磁界の向きは反転しない。

磁石が近ければ、電流が流れ続ける

電磁誘導には磁界の変化が必要。停止後に変化がなくなれば誘導電流はなくなる。

検流計はN極を近づけると必ず右

左右は配線次第。本文の観測結果を基準に判断する。

直流は一定、交流は不規則

区別の中心は向き。交流は周期的に変わり、直流でも大きさが変化することがある。

UNIT TEST / 単元テスト

電流と磁界 単元テスト

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