混合物と硫化鉄は、別のもの
鉄と硫黄を混ぜただけの試料では、それぞれの物質の性質が保たれる。加熱して十分に反応させると硫化鉄ができる。冷ました試料を学校のフェライト磁石で比べると、混合物の鉄は引き付けられるが、硫化鉄は引き付けられない。
混ぜるだけ ≠ 化学反応。前後の性質が根拠。

STAGE 02 / CHEMISTRY / 中2
混ぜただけと、反応した後は何が違う? 鉄と硫黄の実験から、原子の組替え・化学反応式・係数の読み取りへ。登録不要・無料。
KEY POINTS
別の物質ができた根拠を確かめ、原子の種類と数を追おう。
鉄と硫黄を混ぜただけの試料では、それぞれの物質の性質が保たれる。加熱して十分に反応させると硫化鉄ができる。冷ました試料を学校のフェライト磁石で比べると、混合物の鉄は引き付けられるが、硫化鉄は引き付けられない。
混ぜるだけ ≠ 化学反応。前後の性質が根拠。
同じ混合物を二つに分け、一方だけを反応させ、冷ましてから同じ方法で調べる。鉄と硫黄の反応では熱が出るため、一部の加熱をきっかけに反応が広がる。反応後は元の鉄や硫黄とは性質が異なる。
試料・割合・調べ方をそろえ、温度差で判断しない。
2種類以上の物質が結び付いて別の物質ができる変化が化合。硫化鉄は鉄と硫黄の2種類の元素からできた一つの物質で、化合物。FeSは鉄原子と硫黄原子の数の比1:1を表す。硫化鉄は分子をつくらず、FeS分子とは呼ばない。
原子数の比1:1は、質量比1:1ではない。
水素と酸素から水ができる式は2H₂ + O₂ → 2H₂O。左右とも水素原子4個・酸素原子2個になる。炭素と酸素から二酸化炭素ができる式はC + O₂ → CO₂。原子の種類や数を変えず、結び付きを組み替える。
元素ごとに左辺と右辺を確認する。
3H₂Oは水分子3個。1分子のH2個・O1個に3を掛け、全体はH6個・O3個になる。前の係数は粒子の個数、右下の小さい数字は1分子などの構成。2H₂OをH₄O₂に書き換えてはいけない。
物質の式を保ち、その前の数字で調整する。
4H₂ + 2O₂ → 4H₂Oも原子数は合うが、係数はすべて2で割れる。通常は最も簡単な整数比2:1:2で表す。反応前の水素分子2個・酸素分子1個は、反応後には水分子2個になる。原子数は保たれても分子数は同じとは限らない。
原子数が合うか → 係数をさらに簡単にできるか。
OBSERVE & BALANCE
実験結果と、式の読み取りをつなげよう。
反応前後を、そろえた条件で比べる。
混合物か、別の物質ができたか。
式の左右で、元素ごとに数える。
化学式を変えず、最簡整数比へ。
WATCH OUT
鉄と硫黄の混合物と硫化鉄は別のもの。結び付きと性質が違う。
硫化鉄は分子をつくらない。式は原子の数の比を示す。
添字を変えると物質の構成が変わる。前の係数で調整する。
保たれるのは各種類の原子数。分子の個数は変わることがある。
UNIT TEST / 単元テスト
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